当店のギターについて 第1回

当店のギターについて 第1回

当店お取り扱いのギターは基本的には全て中古品ですので、まずは念入りにコンディションや、状態、動作の確認を行います。主にネックの反り、フレットやナットの消耗具合、電装系の動作のチェックとなります。不具合があればパーツ交換や修理によって解消しますが、これには長年の知識と経験(?)、ちょっと高価な専門工具を用います。

続いてクリーニングとセットアップの過程へ進みます。これには簡単な分解や新品弦への交換も含まれます。また、弦を張ってしまったあとではなかなか億劫になってしまう、ピックアップやキャビティ内部の写真撮影、改造歴のチェックなどもこの段階で済ませます。デタッチャブルのモデルであれば、ネックを外してジョイント部の撮影をし、セットネックのギターではフロントPUの下のテノンの撮影をします。

弦については当店では基本的に、フェンダー系であれば9-42、PRSやギブソン系であれば10-46のダダリオ製の弦を張っています。ネックはストレートまたは微順反りにセットし、弦高は6弦側で2.0-2.3mm、1弦側で1.5-1.8mmほどを目標に調整します。ストラト系であれば、個人的な好みでブリッジはフローティングにセットすることがほとんどです。3弦開放が1音上がる高さを基準にしています。(クラプトンモデルを取り扱ったことはないのですが、これもフローティングにすると思います。)

そして、驚くことに、1本のギターに対して以上の工程を少なくとも3日ほどかけて行います。ギターをいじりながら、その楽器に合うフレーズやサウンドを考えたり、練習したり、指板にオイルを差したり、無心でフレットを磨いたり、ナットの溝を削ったり、ピックガード下の日焼けしていない部分の塗装を見て製造時の姿に思いを馳せたり、各ピックアップの直流抵抗値を測ったり、ペグやジャックの増し締めをしたり、キャビティやハードケースの中から香るアメリカの甘ったるい匂いを嗅いだり、フロントピックアップのカバーにこびりついたタンパク質汚れを落としたりしていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

さて、弾きやすくて、綺麗になったギターたちは、試奏動画と、商品撮影の過程を経て、皆様の元へと旅立ちますが、これは次回のブログといたします。

 

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