究極のミニマルギター

究極のミニマルギター

ギターなんて一本一本が特別で、何本でも欲しいし、何本あっても困らない。愛機をズラーっと並べて眺めることこそ至高の時間であることは百も承知です。とはいえ、収納スペースは限られるし、家人からのプレッシャーもあるし、弾かない時間が長くなりすぎたり、管理が行き届かなくなってはギターにとっても良くないし・・・なんていう贅沢な悩みを抱えるギタリストは世に五万といらっしゃることでしょう。そしてこのブログを読んでいらっしゃるあなたこそ、この嬉しい悩みの当事者であることは間違いありません。

3本

かなり現実的な妥協点なのではないでしょうか。「もし3本しかギターを所有できなかったら」ということで話を進めていこうと思います。

私なら最初の1本はアコギ。ドレッドノートを持っていますが、賃貸では本気で鳴らせないので、もうちょっと小ぶりなのに買い替えてもいいかなと思っています。さぁ、エレキ2本どうするか。

ひとつはハムバッカーのついたギブソン。レスポール、335、SG、なんでもいいです。太くて甘い音でジャズ、ブルース、歪ませてツェッペリン、AC/DCごっこをするのに必要ですし、他の何にも替えることができません。(ただしこの1本は、めちゃくちゃいいテレキャスターに置き換えられる場合がありますが、それについては別のブログに譲りたいと思います。)

さて最後のもう一本はシングルコイル系がいいのでは、ということになりますが、その「シングルコイル担当」にクラプトンモデルを置くのが、かなり合理的なんじゃないかと思います。

もちろん、クラプトンモデルといえば正真正銘ストラトです。見た目も、基本的な弾き心地も、あくまでストラト。アクティブ回路なので音が全く一緒かと言うとそうではないんだけれども、やはりそこはストラトの世界。

そして、ミッドブースト。

ハムバッカーと同じではないし、レスポールの代わりになる、と言い切るのもちょっと違いますが、「ここもうちょっとブリっとさせたいなぁ」という場面のかなりの部分をカバーしてくれます。

これって、私たちのような中年アマチュアギタリストには、かなりありがたいことなんじゃないでしょうか。

今日はライブです。あなたは何を持っていきますか?

絶対にギターを2本持って行くなんていう暴挙に出てはいけません。

ライブハウスというのはたいてい歓楽街にあり、駐車代も高い。かといって、足腰の弱った中年ギタリストがギターを2本担いで電車に乗るのも、なかなかの苦行です。

そこでクラプトンモデル。

ミッドブーストのおかげでペダルを一つ減らせるかもしれない。ギターも一本。小さなペダルボードを持って公共交通機関で会場へ。

そしてライブが終わったら、そのまま打ち上げへ。

車じゃないので、飲めます。

これは大きい。

「今日は車なので……」と言っている若者を横目に、「私は電車なので」と堂々とビールを注文する。

中年ギタリストに必要なのは、実はこういう機動力なのかもしれません。

もちろん、究極のヴィンテージ・ストラトサウンドを求めるなら、もっと適したストラトはあります。本物のハムバッカーが欲しければ、素直にギブソンを買えばいい。

でも、限られた本数の中で、できるだけいろんなことを一人でやってもらう。

そう考えると、クラプトンモデルはなかなか優秀です。

アコギ1本。

ハムバッカー1本。

そしてクラプトンモデル。

これで大抵のことはできるんじゃないでしょうか。

ギターをたくさん持つのも楽しい。

でも、少ない本数でちゃんと全部弾いて、全部の状態を把握して、ライブにも身軽に持っていく。

そんなギターとの付き合い方も、悪くないと思います。

というわけで、Ding Dong Guitars的「究極のミニマルギター」。

ギターを減らすためのギター。

……それを売っているのがDing Dong Guitarsです。

なんだか商売として正しいのか、よく分かりませんが。

3本に絞るなら、私はクラプトンモデル、かなりアリだと思います。

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